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気が弱い

いじめられてしまう子に、こんなふうに働きかけました

やり返すようにけしかけても逆効果。相手の子と距離と時間をおくことで改善されました。

J.Sさん Yくん (体験談当時の年齢:2歳10ヵ月頃〜3歳5ヵ月頃 男 第1子)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

息子は、月齢が半年早い男の子に勝手におもちゃを取られたり噛まれたりしていました。いつも相手の子にふっかけられては泣かされ、頭をうつなど危険な事も多いので、逃げるなりやり返すなりすればいいと思いながらも、ついつい私が相手の子に注意してしまいました。果たして、私が子ども同士の関係に入って我が子をかばう事はよいのかどうか、悩んでいました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

親としては「やられたらやり返せ」と教えるべきか夫と相談して、実行してみようと思いました。相手の子のお母さんにも「やられる気持ちがわからないから遠慮せずやってね」と言われ、「いざ」とケンカの度にけしかけてみました。しかし、息子は少ない語彙の中ながらも「できない」と言うのです。逆に「やり返しなさい」と言われる事で泣いてしまうこともありました。「弱虫」とか「負けるのがこわいの?」などと言ってみましたが、やっぱり無理でした。それは現在でも変わらず、決してやり返さない子です。相手の子のお母さんが出産のため子どもを連れてしばらく里帰りをした事で、事態が解決していきました。半年後再会した時にはお互い成長して無二の親友のように遊んでいました。いじめられていた時がうそのよう。また、他の子たちと遊ぶ時も最初はやられてばかりで悲しがっていましたが、すぐに新しいお友だちとも慣れ親しんで遊んでいたようです。徐々にお友だちも増えて、泣く事も減っていきました。思いきって環境を変えても子どもはすぐに慣れるものだ、と改めて感動しました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

「○○くんがごめんなさい、って言ってくれたの」と言う事があるので、今だにやられている様子。でも何度けしかけても「ぼくはやりたくない」と言います。園の先生のお話では、弱いものいじめの仲裁に入ったり、泣いている子の涙をふいたりしているとの事。それを聞いて、ケンカをけしかけた自分を反省しています。かえって腕力が強いという事でいじめっ子に見られてしまうお子さんを気の毒に思う余裕ができました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

よそのお子さんでも悪い事はしっかり叱ってください。子どもは守られていると安心すると思います。相手のお母さんへのフォローは必要かもしれませんが、叱られる機会を子どもに与える事も必要ではないでしょうか。子どもは自然に気の合う子と遊ぶようになるし、みんなで仲良くするなんて大人でも難しい。子どもだって同じ事ではないでしょうか。
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