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人見知り

知らない人がそばに来るとおびえてしまう子に、こんなふうに働きかけました

いろいろな人と接する機会を増やせば子どもの状況が変わるのではと考え、公園や幼児教室に通いました。

N.Oさん Mちゃん (体験談当時の年齢:3歳1ヵ月頃 女 第1子)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

娘は、知らない人や私と主人の友人など、ふだん会わない人と対面すると固まってしまいました。表情もわざとこわい顔をしてにらんだりして、そのうち話しかけられたりすると泣き出して止まらなくなってしまう始末・・・。さらに、相手の方々がお菓子やお花をくれようとしても逃げてしまい、私もいつも相手の方に申し訳なく思っていました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

とりあえず子どもに注意しました。「みんなMちゃんがかわいくて、話しかけたり物をくれたりするんだよ。こわい顔でにらまないで、“ありがとう”ってもらえばいいんだよ」と家に帰って二人きりになったら言い聞かせました。その場では「わかった」と言っていましたが、いざ直面するとやはりダメ・・・。そのくせ、その人たちがいない所では気になるようで「○○さん帰ったの?」「この前○○さんが、これくれたんだよね」と言うのです。娘が言うには「恥ずかしいから、“ありがとう”や“こんにちは”を言いたくない」とのことでした。娘が生まれて2ヵ月後に転勤で地方に行き、なかなか友だちができず、いつも私と二人きりの生活をしてきたことがよくなかったのでは、とも考えました。そこで、いろいろな人と接触すれば少しは人に慣れるのでは、と期待して、公園や幼児教室などにも通わせました。するとかなり時間はかかりましたが、少しずつ同じ年頃の友だちやそのお母さんたちとは慣れてきて、自分から話しかけるようになったのです。幼児教室も最初は大泣きしていましたが、そのうち自分から行きたいというようになりましたし、娘も生き生きとしてきました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

人見知りはすぐには直らないけれど、今は幼稚園にも通い、友だちや先生、友だちのママにも自分から話しかけ、主人の会社の人にもこわばりながらもとりあえず「こんにちは」が言えるようになりました。人見知りは本人が慣れるまで待つしかないので、あまり深く考えず、周りに気を遣いすぎず、多少図々しくなってもいいのかな、と思いました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

お母さん自身が気持ちを大きくもって、周りに対して図々しくなってもいいと思います。ゆったりかまえていれば子どもにも気持ちが通じるでしょうし、イライラも少なくなると思います。園に行くようになればお友だちや先生からも学ぶ事が多く、そうやって成長していくのではないでしょうか。

1歳未満のお子さんをお持ちのかたへの子どもの行動ワンポイントアドバイス

たけなが かずこ 先生

人見知りや指しゃぶりは、1歳未満のお子さんにとっては発達上とても自然なこと。むしろ、「人見知りをするようになった」「指しゃぶりをできるようになった」とプラス思考で考えてください。人見知りは、人を見分ける力がついてきた、ということであり、指しゃぶりは愛情不足などではなく、指を吸うことで自分を安心させるセルフコントロールの力が出てきた、ということなのです。「こういうこともできるようになったんだ」という受け止め方をしてあげてくださいね。

母親から離れられない子に、こんなふうに働きかけました

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