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人見知り

子どもの人見知り、こんなふうに対処しました

幼稚園で一言も話さない子でしたが、私の友人にも同じような子がいたので特別心配せず、むしろ周囲を説得するようにしました。

M.Sさん Eちゃん (体験談当時の年齢:4歳0ヵ月頃〜6歳11ヵ月頃 女 第2子 岩手県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

幼稚園に年中から入園、入園後しばらくすると幼稚園の中では一言も言葉を発しないことがわかりました。家の中では普通なのですが、人前に出ると話さなくなる傾向があるとは思っていましたが・・・。幼稚園バスが迎えに来るまでは普通に私と話し、バスに乗った時点からしゃべらなくなってしまいます。その調子で園で一日を過ごし、帰りのバスから降りたとたんに話し出す、という毎日でした。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

一言も話さない割には表情は豊かでいつもニコニコしていて、園ではいつも友だちが近くにいるので、それほど心配していませんでした。実際、私自身の小学校時代、うちの娘とそっくりな男の子がいたのです。その男の子は小学校4年生まで皆の前で声を出したことがありませんでした。その子も家では話すけれど、学校では話さないという子で、でもいつもニコニコしていて皆の人気者だったんです。その子の場合、話すキッカケになったのは、4年生のときに担任の先生に怒られて国語の本を皆の前で読みなさいと強く言われ、とうとう根負けしたことでした(先生も折れなかったし、強い愛情からの厳しさでした)。うちの娘のように幼稚園で一言も話さない子、というのは長い間教師生活をしていた園長先生をはじめ他の先生方にも初めての体験だったようで、皆ものすごく心配していましたが、私が自分自身の小学校のときにいた友だちの話を先生方にして、いずれは話すようになるから大丈夫だと、まったく心配していないということを先生にアピールしていました。幼稚園では話さないためおとなしい子と思われがちなので、「家ではすごくきかないんですよ!」と家での様子を先生によく話していました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

年長になってからは呼ばれたら返事をするようになり、自分の当番のときはみんなの前で発表もするようになりました(必要なときだけしか話しませんでしたが)。小学生になると何かがポロッと落ちたように話し出しました。学校ではおとなしいほうですが、まったく普通に過ごしています。今では同級生がわからないことがあるとうちの子のところへ聞きにきたり電話をかけてきたりするので、教えてあげる役目になってしまい、人から頼りにされているほどです。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

ずっとうちの子を見ていると、自分の中に“エリアの区別”があるように感じます。ここからここまでは安心して話せる場所、ここからここまではちょっと話すのに緊張してしまう場所、というふうに。うちの子の場合は、ひとつ学年が上がるたびに、ひとつ大人になったという自覚が芽生えて話し出していったような気がします(学年が上がるときに目に見えて成長しています)。

1歳未満のお子さんをお持ちのかたへの子どもの行動ワンポイントアドバイス

たけなが かずこ 先生

人見知りや指しゃぶりは、1歳未満のお子さんにとっては発達上とても自然なこと。むしろ、「人見知りをするようになった」「指しゃぶりをできるようになった」とプラス思考で考えてください。人見知りは、人を見分ける力がついてきた、ということであり、指しゃぶりは愛情不足などではなく、指を吸うことで自分を安心させるセルフコントロールの力が出てきた、ということなのです。「こういうこともできるようになったんだ」という受け止め方をしてあげてくださいね。

母親から離れられない子に、こんなふうに働きかけました

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