二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

各専門分野の先生の紹介

症状・病名と予防接種

病気と予防アドバイス - せき

せき0歳7ヵ月
寄せられたご相談

寝ているときにはまったくしませんが、せきのような「ハッハッハ」という息遣いをよくするようになりました。ほこりなどが原因でしょうか? それとも肺などどこか悪いのでしょうか?

相談内容の詳細を見る

7ヵ月になる男の子ですが、最近、せきのような「ハッハッハ」という息遣いをよくするようになってしまいました。寝ているときはまったくしないのですが、ほこりなどが原因でしょうか? それとも肺などどこか悪いのでしょうか? 比較的遊んでいて興奮しているときによくなる気がします。

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

特にどこかが悪いというものではないと思われますので、様子を見られてよいでしょう。

アドバイスの詳細を見る

遊んでいるときや興奮したときに多いようですので、喜びや感情の高ぶりを表出しているものと思われます。
赤ちゃんの場合は声を出したりするなどの行動がうまくできず、ご相談のような「はっ、はっ」といった、つかえるような息遣いをすることがあります。もう少し発達すると声となって現れるようになるでしょう。

赤ちゃんは嚥下(えんげ:飲み込み)の機能が十分発達していませんので、興奮したようなときに唾液(だえき)が気管の方に少し入ってしまい、それでせき込むようにして息遣いを荒くすることがあります。
また、ご指摘のように空気が悪くて息遣いが荒くなる可能性はありますが、通常の家庭の中で特にほこりが多いという状況(大掃除、掃除機の噴き出し孔の近くにいるなど)でなければあまり起こることではありません。
ただほこりやダニに対してアレルギーがあるようであれば可能性はあるかもしれません。

寝ているときや起きているときの大部分の時間ではこのような息遣いはないようですので、肺などに特別の病気があるとは考えにくいです。
どのようなときに起こることが多いのかを観察しながらしばらく経過を見てください。

関連するQ&A

Yahoo!ブックマークに登録ヤフー このエントリーをはてなブックマークに追加 はてな

プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。