二瓶 健次 先生

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病気と予防アドバイス - 発熱

インフルエンザ2歳4ヵ月
寄せられたご相談

熱性けいれんを起こしてから3ヵ月間は予防接種を受けられないと聞きましたが、インフルエンザの予防接種を受けたいと考えています。なるべく早く受けたいのですが、大丈夫でしょうか。

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7月と9月にのどの風邪で高熱を出し、熱性けいれんを起こしてしまいました。3ヵ月間は予防注射は受けられないと聞きました。
インフルエンザは心配なので予防接種を受けたいのですが、12月後半に受けても大丈夫でしょうか? 注射でけいれんを起こす確率は高いのでしょうか? 2回接種なので次は1月なのですがなるべく早く受けたいと思います。何週あけたらよいでしょうか?

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

熱性けいれんがあっても予防接種による副作用が特に増えるというわけではありません。主治医と相談をされてできるだけ行うようにしてください。

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熱性けいれんというのは、生後1〜6歳ごろに多く見られる38度以上の熱が出たときに突然の全身けいれんが起こるものです。
これは単純性の熱性けいれんと言われるもので子どもの8%くらいと言われています。ただし、38度以下の発熱でけいれんを起こしたり、全身のけいれんではなく体の一部がけいれんを起こすとか、けいれんの時間が長いなどの場合は複雑型の熱性けいれんといって注意が必要です。

昔は予防接種のときに発熱することがあり、それによる熱性けいれんの可能性がありましたが、最近の予防接種では製造過程で発熱物質がほとんど除去されていますので、発熱することは極めて少なくなりました。

インフルエンザワクチンも発熱の副作用(およそ数%とされており、発熱は接種当日か翌日です。あまり高熱になることはありません)は少ないですので、熱性けいれんがあっても特に中止する必要はありません。
熱性けいれんのあとどのくらいの間隔をあければ心配ないかという理論的根拠はなく、一般的には3ヵ月程度と言われていることが多いようです(日本小児神経学会のガイドラインでは2〜3ヵ月としています)。

しかし、インフルエンザにかかると確実に高熱が出ますので、熱性けいれんのあるお子さんは、けいれん止めの座薬を使ったとしてもけいれんを起こしたり、急性脳症を起こしたりする可能性がありますので、主治医とよく相談されて決めてください。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。