二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

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症状・病名と予防接種

病気と予防アドバイス - ぜんそく

ぜんそく2歳8ヵ月
寄せられたご相談

ぜんそくと診断され、風邪をひくとせき込んで吐いてしまいます。ぜんそくの症状の重い、軽いはどう判断するのでしょうか?

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2歳8ヵ月になる息子は、去年ごろからぜんそくと診断されました。
風邪をひくと、夜中に何度もゼーゼーしてせき込んで吐いてしまいます。しかも、少食でごはんをほとんど食べません。
同年齢のお子さんから見たら一回り小さいし細いです。ひとつ下の子と同じくらいです。本当は、たくさん食べて体力をつけさせたいです。
一度ゼーゼーしたら2、3ヵ月は続き、去年から比べたら少し悪化してきているように思います。
ぜんそくの軽い、重いは私にはあまりわかりません。どういうのが軽くて、どういうのが重いのか教えてください。

先生からのアドバイス
大矢 幸弘 先生

ご相談から推察すると、中発作や大発作をしばしば起こし2、3ヵ月も続くようなので、重症持続型に属するようです。早めに専門医に受診することをおすすめします。

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日本小児アレルギー学会が作成したぜんそくのガイドラインでは、ぜんそくは発作の程度と頻度から重症度を判定します。
発作の程度は4段階に分かれており、小発作(何となくヒューヒュー、ゼーゼーするが夜は眠れるし日常生活は普通にできる)、中発作(ヒューヒュー、ゼーゼーがはっきり聞こえて、睡眠中もときどき目を覚ます。学校は無理すれば行けるが、食欲も落ち、活動性が下がる)、大発作(苦しくて横になって眠れない。食事もできずしゃべることも日常生活も困難な状態)、呼吸不全(大発作がさらに悪化した状態で窒息寸前)となっています。

ぜんそくの重症度は、間欠型(一番軽いタイプで年に数回小発作が起こる)、軽症持続型(小発作が1ヵ月に1回以上起こるが週1回以上は起こらない)、中等症持続型(小発作以上の発作が週1回以上起こるが毎日続くことはない)、重症持続型(せきや小発作が毎日起こり、週に1、2回中発作・大発作が起こり日常生活に支障をきたす)、最重症持続型(重症持続型に相当する治療を行っていても症状が持続する)の5つに分類されます。

ご相談のお子さんの症状を以上の基準に当てはめると、中発作や大発作をしばしば起こし2、3ヵ月も続くとのことですので重症持続型に属するようです。
現在までの治療がうまくいかずだんだん悪化してきているようなら、専門医の受診をおすすめします。
全国の小児科のアレルギー専門医は日本アレルギー学会のWebsiteから調べることができます。  

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール


大矢幸弘

名古屋大学卒業後、名古屋大学小児科、国立名古屋病院小児科を経て、 1995年から国立小児病院アレルギー科、2002年から国立成育医療センターアレルギー科医長として勤務。 小児の喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど小児アレルギーが専門。