二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

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体の部位

体の部位アドバイス - おなかに関すること

おへそ4歳4ヵ月
寄せられたご相談

赤ちゃんのころからでべそが治りません。いずれ治ると言われたり、手術をした方がよいと言われたり、先生によって違います。

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4歳4ヵ月になる男の子ですが、赤ちゃんのころからでべそが治りません。
診ていただく先生によって、いずれ治ると言われたり、手術をした方がよいと言われたりどうすればよいのでしょうか?

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

「でべそ」といってもその程度や種類が異なります。ご相談内容からだけでは判断が難しいですので、一度小児外科の専門医にご相談してみてください。

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「でべそ」と言われるものには、大きく分けるとふたつあります。

ひとつは、おへその皮膚が少し表面から出ているように見える場合です。これは見かけ上のものであり心配はありませんので通常、手術の対象とはなりません。美容的な判断になりますが、思春期になり腹壁も筋肉や皮下脂肪が発達してきますと、現在の様子とも変わってきます。したがって今の状態で将来のかたちを予想することは困難です。

もう一つは「へそヘルニア」と言われるもので、腹壁の筋肉の割れ目から腸管の一部が飛び出ている状態のものです。泣いたりしておなかの圧が上がると大きくなります。さわるとぐじゅぐじゅとした感じがします。通常1歳過ぎごろには自然に小さくなってきますが、2歳過ぎても認められるようならばその程度を参考にして手術をするかどうかを決めていきます。

ご相談によると、「いずれ治る」「手術をする」など両方の意見があったようですので、あまり大きなものではなさそうですね。
どのような種類のものか、どの程度のものかを知るためにも、一度小児外科の専門の医師に再度相談されてはいかがでしょうか。

なお、「でべそ」部分に硬貨をばんそこうではりつけて圧迫するという方法は皮膚がかぶれたりするだけでなく、「でべそ」に対しても効果はないとされています。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。