お子さまの教育について悩んだとき、疑問に感じたときに手に取ってほしい……。とっておきの一冊をご紹介するコーナー。この本には、あなたにきっと役立つメッセージが隠されています。

校庭に水まきをするのに、長いホースを引きずって、四隅をくまなく歩く若い先生が少なくないそうです。ホースの口をつぶして、遠くへ飛ばすという技(?)を教わる機会がなかったのでしょう。道具に頼らなくても、手や身体をうまく使えば、私たちは実に多くのことができるのにもったいない。
もはや、若い世代は鉛筆をナイフで削ったことがないそうだし、子ども世代ともなれば、電球を取り替えたことがない、新聞を束ねたことがない、ましてやトンカチやのこぎりなんて握ったこともないという子がほとんどではないでしょうか。
手や身体を使う仕事。おにぎりを作る、打ち水をする、ぞうきんを絞る……。大人から見ればめんどうくさいことでも、子どもはやりたがっています。まだ早い、ケガをしそう、などと遠ざけないで、どんどんやらせてあげましょう。手や身体を使う仕事は、子どもの生きる力を育みます。
また、人に技術を教えてもらう謙虚さや、努力して技術を身に付けようとする誠実さなど、人としての品性が備わることも期待できます。
そして、親にとっても、子どもと一緒にすることで発見があり、手仕事の楽しさを知る機会になるでしょう。