「第2回子ども生活実態基本調査」 調査結果ハイライト&専門家の眼
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調査結果ハイライト

現実的な将来像を描き、
内向きで比較的狭い社会の中での生活に満足している
子どもたちの姿が浮き彫りに

Benesse教育研究開発センターでは、全国の小学4年生から高校2年生13,797名を対象にした、日常の生活実態や意識に関する調査を実施しました。この調査は2004年にも実施しており、過去5年間の子どもたちの変化をとらえることができます。

 

2010年3月10日、本調査の記者発表会が実施されましたので、主な内容を取り出してご紹介します。

記者発表の様子

 自分自身や人間関係、地域、社会などに対する満足度が向上している。

  • 生活の満足度をたずねたところ、「自分が住んでいる地域」「学校の先生との関係」「自分の性格」「今の日本の社会」など、ほとんどの項目で肯定する比率が高まりました。

 親子間での会話の頻度が高まり、「困ったときに相談にのる」も増加。

  • 父親、母親との会話の頻度が高まりました。とくに「友だちのこと」について母親と話す比率は、小学生で75.7%、中学生で66.4%、高校生で63.7%に達しました。
  • 「勉強を教えてくれる」「困ったときに相談にのってくれる」など、肯定的な親子のかかわりが増加しました。一方で、「何でもすぐ口出しをする」などの否定的なかかわりは減少。「友だち親子」が増加しています。

 友だち関係では「悩みごとを相談できる友だち」が増加し、「話を合わせる」男子が大きく増加。

  • 悩みごとを相談できる友だちが「4人以上」いると回答する割合が、小学生で34.4%、中学生で38.4%、高校生で43.8%となり、それぞれ5ポイント以上増えました。
  • 男子で「仲間はずれにされないように話を合わせる」や「グループの仲間同士で固まっていたい」を肯定する割合が増え、小学生男子ではどちらも5割をこえました。「仲間内」を大切にする傾向がみられます。

 将来については、6割が「自由にのんびり暮らしている」と予想。「世界で活躍している」は2割以下。

  • 40歳になったときにしていると思うことをたずねたところ、「親を大切にしている」「幸せになっている」は7割以上、「自由にのんびり暮らしている」は約6割が肯定しました。しかし「世界で活躍している」を肯定した比率は2割を下回りました。
  • なりたい職業が「ある」と回答した子どもが5年前に比べ減少し、小学生58.0%(-5.4ポイント)、中学生54.2%(-7.8ポイント)、高校生50.6%(-16.2ポイント)で、とくに高校生での減少が大きくなりました。

この5年間の変化をみると、子ども自身や周囲の人との関係、地域・社会に対する満足度があがっていますが、将来は「世界で活躍している」と予想する子どもが2割を下回っています。現実的な将来像を描き、内向きで比較的狭い社会の中での生活に満足している子どもが多いようです。

 

以上のことから、これからの社会を担う子どもたちに対して、身近にいる大人や地域社会が子どもたちの視野を広げる機会を増やすなどの取り組みが必要と考えられます。

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調査・研究データ