特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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先輩が後輩を指導

SAを中心とする学び合いが生む
学部教育の活力
創価大学

創価大学経済学部は、入学前教育から専門科目に至る教育活動にSAを活用している。
先輩という身近な存在を介して、学生を大学教育にスムーズに導くのがねらいだ。
学部生専用のラウンジ「FEEL」を設け、先輩と後輩とが学び合う場を提供。
両者に好影響を及ぼし、教育効果を高めている。

教員と学生との 仲介役としてSAを活用

 創価大学経済学部の事務室に隣接して、学部生専用のラウンジ「FEEL」がある。ここは、先輩と後輩が学年の垣根を超えて語り合い、学び合うためのスペースだ。SAや経済学理論同好会のメンバーが集い、学生からの相談に応じている。その内容は履修、学習や生活上のアドバイスなど多岐にわたる。
 経済学部は、2003年度の「ミクロ経済学」を皮切りに、SAを授業に活用するようになった。長谷部秀孝学部長は、「教員と学生の間にSAを介在させたのは、学生がどの程度、授業を理解しているのか、脱落しそうな学生はいないかを早めに把握することがねらいだった」と話す。
 SAの担当は、(1)入学準備プログラム、(2)基礎演習(初年次教育)、(3)必修科目、(4)専門科目、に分かれる。選抜基準は、GPA3.5以上(必修科目のみ4.0以上)で、後輩の指導に積極的であること。入学準備プログラムと基礎演習担当のSAは、担当教員が自分のゼミに所属する学生や成績優秀者の中から選ぶ。必修科目と専門科目担当のSAは、担当教員が前セメスターの該当科目の履修者の中から選び、任命する。SAへの抜てきは名誉であり、声を掛けられた学生の約8割は快諾するという。
  入学準備プログラム担当のSAは、AO入試や公募推薦入試の合格者に対して、同学部が出すレポートや数学の問題集などの入学前課題を添削する。
 基礎演習担当のSAは、初年次教育のサポートを担う。教員の代わりにレポートのまとめ方やプレゼンテーションの仕方などのアカデミックスキルを教え、グループ討論の司会も担当。さらに、不登校になった学生への連絡など、学習・生活両面で後輩を支える。各セメスターの最初の1週間は、「FEEL」に待機して1・2年生の履修相談に応じる。

 必修科目担当のSAは、主に学習指導を担う。対象は1年次の必修科目であるミクロ経済学とマクロ経済学。経済学を学ぶ上で欠かせない重要な科目だけに、知識の確実な定着を促すことがねらいだ。3クラスに分かれているが、教員の連携により、授業内容、宿題やテスト、授業進度に至るまで、全クラス統一されている。そのため、SAは他学年の学生の指導をスムーズにできる。
 専門科目担当のSAは、宿題の添削や出席カードの管理など、アシスタント業務が中心だ。履修者が比較的多い科目にのみ付く。

写真
「FEEL」で学生が後輩の質問に応じる。
学び合いの伝統を継承する場になっている。

 経済学部は、このように学部教育に深くかかわるSAのスキルアップに力を入れる。2008年3月には、基礎演習担当のSAを集めて研修を実施。プレゼンテーションやディスカッションの進行のスキルを学ばせた。2009年3月には、1泊2日の合宿形式で研修を実施する予定だ。

*GPA最高値は5.0

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