特別企画 キャリア教育は期待はずれ

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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「キャリア教育は期待はずれ」

ベネッセ学生満足度調査から

大学がキャリア教育や進路支援に力を入れる中、学生はこれらを「期待はずれ」と感じている、という気になるデータが示された。(株)ベネッセコーポレーションが実施した「全国4年制大学学生満足度調査」の結果を紹介する。

図表

●調査概要
 「全国4年制大学学生満足度調査」は、ベネッセ教育総研(2005年度に「教育研究開発センター」に統合)が04年の2月から5月にかけて実施した。
 高校時代に進研ゼミを受講した大学2年生以上(大学院生を含む)約2万2,000人を中心に、郵送とヒアリングで調査。1万4,582人(2年生3,240人、3年生4,927人、4年生5,166人、大学院生691人、残りはその他・不明)から回答を得た。大学の設置者別の回答者数は、国立4,631人、公立1,146人、私立8,783人で、残りは不明。30人以上の回答者がいる大学は、国立56校、公立16校、私立84校の計156大学。
 質問に対して、「とてもあてはまる」「まああてはまる」「どちらとも言えない」「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」など、5段階で回答を求めた。そのうち「とても(%)」+「まあ(%)」×0.5を「肯定指数」とし、97年と01年に実施した同様の調査の結果と比較している。
 ここでは、キャリア教育・進路支援に対する満足度を中心に紹介する。調査結果の詳細は、『学生満足度と大学教育の問題点2004年度版』(ベネッセ教育総研)に掲載されている。

Part1 進路支援体制に対する満足度は?

施設・教員とは対照的に伸び悩みの傾向

 上のグラフは、大学全般と大学が提供する各サービスに対する満足度に、「後輩への勧め度」などを加えた計7項目についての肯定指数を示している。
 「大学全般」「施設・設備」「進路支援の体制」「教員」「授業・教育システム」の5項目は、「総合的に見て、以下のことにどの程度満足しているか」と質問し、「とても満足」から「まったく満足していない」の5段階で回答を求めた。「自分の大学・学部への進学を後輩や弟妹にも勧めたいか」「自分の大学・学部で、自分の人間的な成長が得られると思うか」も、5段階評価で聞いている。
 97年と比較して全体的に満足度は上がっている。特に「大学全般」「施設・設備」「教員」の伸びが大きく、学部系統別の集計結果を見ても、これらは大半の系統で上昇傾向にある。教育的インフラを中心とする大学改革の成果が表れているといえそうだ。
 一方で、「進路支援の体制」に対する満足度は、19.3→17.8→20.2と伸び悩み、いずれの年も、他の項目より低い。学部系統別の集計結果を見ると、理学系統、工学系統ではそれぞれ11.9、16.6と全体平均より低く、調査のたびに下がっている。総体的な大学満足度が上がる中、進路支援に対しては、厳しい評価結果が突き付けられたといえる。


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